ものづくりした気になってる人

作ろうとしているモノの話をしたりしなかったり

サウンズオブアース(ウマ娘)のバイオリンを作った後改良していた話(3/3?)

作成の発端はこちらから。

yn-elec.hatenablog.jp

前回バイオリン型スピーカーを完成させたものの、音が小さすぎてまともに使えないものができてしまいました。
さすがにこのままではよそに持って行っても使い物にならないだろうということで改良を試みました。

音量増加への改造

前回はM5StackCore2の内部スピーカーで再生したために音量が小さくなっていました。そりゃそうだ。
ということで100均で良さげなスピーカーを増設することに。そこで買ったのがダイソーのミニスピーカー(300円)。 可能な限りケーシングを分解し、バイオリンの中に入れる。重くなりますが、音量のためなら仕方ない。

スピーカーを外部出力するためには当然マイコンからの出力も考えなきゃいけない。
スピーカーに必要な入力は5mmジャックの音声入力とUSB-Aジャックの電源供給。Core2には当然5mmジャック入力もAタイプUSBの入力もない。本当はマイコンそのままで基盤を作ってGPIO出力するのが良いのだろうが、めんどくさ基盤接続用のジャック購入やGPIOからの音声出力実装に少し時間がかかりそう。どこかに5mmジャックもUSB電源供給もできるマイコンがあれば……

www.marutsu.co.jp

↑家にあったものと(ほぼ)同型のラズパイ
これでいいじゃん。電源供給で音流すプログラムを自動起動にできるようにすれば別にこれでいいんじゃん。
あとはラズパイの電源用にモバイルバッテリー繋げてやれば完成です。
改良後のバイオリン型スピーカーの中身

こ れ は ひ ど い
ごちゃりすぎだし接続もピンヘッダ用の線を使っているのでいつ切れるかわからないし……
とはいえ音量は良くなったので今回はこれでいったん完成としましょう。

改造したやつを出展してみた

2024年2月3日、4日に行われたYOXO Festivalという展示会に出展してました。

yoxo-o.jp

上記の改造にてありもので妥協したのも、展示に間に合うように動かなきゃいけないという理由もありました。
まあそこから2ヶ月も記事書くのサボってたのでどうしようもないのですが

YOXO Festivalでの展示の様子
ご来場いただいた方々にもこの作品(?)を見ていただいたり触っていただいたりしました。来ていただいた皆様ありがとうございました。 2日間の展示を完走した感想としては、
・本体が重い
 一般的なバイオリンの重量が約500gほどなのに対し、今回の改造で中に入れたパーツの合計重量が約250gなので1.5倍の重さになってました。
・連続稼働時間はだいたい4時間ほど
 展示途中でちょくちょくモバイルバッテリーが切れたので2台運用で回してました。バイオリンの裏のフタはテープ張りだったので毎度剥がして貼ってを繰り返していました。
・子供たちが興味を持つことが多かった
 これが意外でした。知名度のわりに習い事をしていない限り触ることはまずないので、気になって触る子供が多かったのだと思います。
 あっお客様!弓で強く引いても音は出ませんよ!あーっ!強く引くと駒もないから弦がはずれるのでおやめください!お客様!困ります!ブチッあーっ!
サウンズオブアースの単語が来場者から出ることはなかった  今回の展示ではあくまで「バイオリン型スピーカー」として展示し、アブストでも機能説明(ボタンを押す→音が流れる→弦をそれっぽく動かす→楽しい!)を主としたため、元ネタがあることには言及しましたが、作品名とキャラ名は表に出しませんでした。説明でもまずは機能のみ説明して「どうして作ろうと思ったの?」と聞かれたときにのみアニメに登場したものを似せて作ったことを話す、という形をとっていました。(アニゲに興味のない人に元ネタの話をしても寒いだけですからね……)
 それがあってかはわかりませんが、「あーアニメで見たアレだ!」となった人は見かけませんでした。まあガチオタは裏でやってた5thライブの方に行ってたでしょうから仕方ないですね。

ともあれ、なんとか人目に出せる状態で一般公開も無事できたのでここで一区切りにしたいと思います。








おまけ

天井証明
今日育成で実装されたので早速引いて無事天井したのですが……
サウンズオブアース ガチャ登場演出
ボタンらしき突起や枠が見つからない。さてはあのスピーカーアニメで出て以降使う気ないのでは……?
ということで追加改造しても日の目を浴びそうにないのでこのプロジェクトはクローズにしようと思います。
べ、別にキャラ実装まで記事書くのを忘れていたわけではないですよ……?

サウンズオブアース(ウマ娘)のバイオリンを作ろうとして妥協した話(2/n)

作成の発端はこちらから。
yn-elec.hatenablog.jp 早い話、急いで着手したら公式からの追加供給で詰みましたよ、というお話。
とはいえ、完成させなければ分解された生贄バイオリンも報われないというもの。
ひとまず作成はしたのですが、すでに完全再現ができなくなっておりモチベが落ちてしまったのと、
お披露目の機会をいただいたがために急いで作らねばならなかったこともあり色々妥協しました。
妥協した結果がこちら

作成したバイオリン型スピーカーのような何か
外にスイッチがついている以外わからないですよね。

妥協点① 背面の空き方が違う

前回の記事のとおりです。全面を空けようとするといつ割れるかわからないので、 下部のみ開けて取り付けやすくしようとした結果、裏目に出た形です。 まあ後工程でスイッチを取り付けるときにも手が入らずに泣いたのですがね。

妥協点② スイッチの飛び出し方が違う

バイオリンの側面に穴をあけてNCのやっすいスイッチをナットで挟み込む形にしました。
曲面に四角く手工具で穴を空けろは無理ゲーが過ぎる。

妥協点③ スピーカー内蔵マイコンで手抜き

中にはM5StackCore2を入れており、
SDカードに入れたwavファイル(多分プログラム変えたらMP3もいける)を再生する仕組みです。
本家では回路部とスピーカー部が分かれていたのですが、
スピーカーの手配とアンプ回路の作成が面倒になったので妥協しました。
どうせこここだわったところでフタの空き方違う時点で再現できてないんだしまあええやろ
スピーカーもCore2の中に入っているので、このままCore2本体のみで完結させてしまおうという算段です。


そんなこんなで妥協に妥協を重ねて完成したバイオリン。 いざマイコンを中に入れ、配線していざ再生!
………………♪♪♪♪♪♪♪~~………………
音ちっっっっっっっっっっさ!
そもそもバイオリン自体表面付近で鳴らした弦の音が共鳴して大きくなるように設計されているのだから、
中にそこまで音量の出ないスピーカーを入れたところで外に聞こえるわけがないです。


音量問題等いろいろ改善出来たら続き書きます……

サウンズオブアース(ウマ娘)のバイオリンを作ろうとしている話(1/n)

ウマ娘、まだまだ大人気ですよね。
そんな中で投稿時放送中の3期アニメの第3話で登場したのがサウンズオブアース
放送前から出演は告知されていたのですが、まぁここまで癖強キャラとは……
彼女(ウマ娘設定上)が劇中で持っていたものがバイオリンの見た目をした音楽プレイヤーです。
キタサンブラックを壁(木)ドンしている間もBGMが流れ続ける優れもの。
側面にはスイッチがあり、これを押すと音楽を停止できるという仕組みになっています。

本家バイオリンスイッチ部外観(アニメ3期3話より引用)
電子工作でそこそこ手軽にウケるものが作れそうかな~と思う一方、一からバイオリンの外観を作ろうとするのはさすがに厳しい。
元が楽器なので改造しようにも正規品を買ってバラすのは明らかに高いしもったいない。
なにか中古でいいお値段でバラしても心が痛まないようなものがあれば……
購入した中古ジャンクバイオリン
ありました。税込み1000円以下。安い。
表面にもひび割れが入っていたり、弦も外れかけていたりとジャンク扱いで置かれていたので心も痛めずにすみそうです。
これをもとにサウンズオブアースのバイオリンを作っていきます。

以下の内容はアニメ3期6話放送前に実施したものです。

なるべくバイオリンの切断で失敗しないようにかつ、中へ装置の出し入れができるような形にしておきたい。
私の所属するサークルのメンバーと相談した結果、背面の一部を切り抜いて、後で開け閉めができるような構造にすることとしました。
アニメ3期6話放送前に実施したものです。
下手に機械を使って破損させてもしょうがないので、糸のこぎりを使い気合で切り落とすことにしました。

背面一部を切り落としたバイオリン
下端部が厚くて切りづらかったですが、何とか切り抜けました。
切った部分は後々開け閉めできるような形にしなくてはいけないですね……
バイオリン内部の空洞
生まれてこの方バイオリンを一度も演奏したことがなかったのですが、初めて内部構造を見ることができました。
バイオリンの演奏よりバイオリンを切断する方が先になってしまいました……

次回以降はスイッチをつける部分に穴をあけ、スイッチとスピーカー、マイコンを中に仕込み、しっかり外見をバイオリンに寄せることで本家に近づけていきたいと思います。

上記の内容はアニメ3期6話放送前に実施したものです。










~~~~~~~~~~アニメ3期7話放送後~~~~~~~~~~

本家バイオリンの内部構造(アニメ3期7話アイキャッチより引用)

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

つづけ